◇遠方の依頼者様に報告書を届けることになった時の話
「主人に内緒で遠くまで外出できません」
と仰る女性は、まだまだ多くいらっしゃいます
自分の外出先や家を空ける時間、
また、誰と一緒なのか・・・などなど・・・
ご主人に申告し、許可を得ないと外出できない
時代錯誤のご苦労に悩まされている女性は
今も尚珍しくないのが現実です
当社まで来て頂くことができない方の為に
ご相談をご希望の場所でも伺うシステムがあるわけです
もちろん、報告書などご自宅に郵送するなどはもっての他
・・・という成り行きで・・・
報告書をお手渡しすることになった時のことです
◇A様との待ち合わせは某大型ショッピングセンターの駐車場
約束の時間きっかりに参上し
携帯で相手の車
をお互いに確認
そして、友人を装ってその方の車に近寄って行きます
友人風の簡単な挨拶をして、報告書を手渡し
すぐにその場を離れようとすると・・・
何か言葉を交わしたい素振りのA様
「何か・・・」 と再び近寄って行くと
ヒソヒソ声で
「慰謝料って、離婚しないともらえないんですよね」
と・・・仰るのです
あぁ・・・事実を知るすべも無く
現実に目をそむけ、自分の感情を押し殺しつつ
耐えている方がここにも・・・
「いいえ、婚姻状態を続けていても
ご主人からと不倫相手の女性から慰謝料取れますよ」
と言うとA様の顔が少しだけ明るくなりました
「頑張って下さいね。 陰ながら応援していますから」
なんとか元気づけてあげたい、と
小声で言ったら
俄然、自信満々な表情になられました
「離婚したら探偵になろうと思って」
きっぱり と宣言されたのにはこちらがびっくり
「おぉぉぉぉぉぉ・・・・・頼もしいじゃないか~」
思わず心の中で小さくガッツポーズした私なのでした
きっとこの方も少しずつ
自分の希望を叶えて行くに違いありません
長い年月、無言の暴力に耐えて来た女性は
一見弱々しく見えていても
芯はたくましく、
いざという時はめちゃめちゃ強くなれる・・・
という実態を、
私はたくさん見て来ていますので